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ナンパしてたら人生変わった2

 

親友。

時に人生を左右するような選択肢を
この世にもたらす存在。

どんな時も支え合って生きてきた
ある男との物語。

 

【特別編】~親友~

【第一章】親友の裕之

俺には裕之という親友がいた。

裕之とは小学1年で出会い
誰よりも気が合って6年間。
ほぼ毎日一緒に遊んでいた。

魚釣りにボウリング。
アウトドアに格闘技。

全て裕之に影響を受けて始めた趣味だった。

まともだった時代も、
荒れ狂った時代も。

全て知って支えてくれたのが裕之だった。

 

裕之と俺は
高校でそれぞれの道に進むことになった。

 

 

ここから2人の人生は大きく変わっていく。

 

 

【第二章】忘れられない1年間

高校生活
俺は優香という同級生と付き合っていた。
馴れ初めは恋愛編で述べていくが
俺は彼女で童貞を卒業した。

そんな優香と過ごすクリスマス。
ディズニーランドで制服デート。

 

 

 

 

 

 

一生忘れられない事件が起きる。

 

 

 

 

 

高校1年生のクリスマス。

俺は優香とディズニーランドにいた。
どこにでもいる幸せそうな1組の制服カップル。

イッツ・ア・スモールワールドの待機列。

ここで1本の電話が。

 

裕之からだ。

 

おに「クリスマスだぞ笑笑」

 

裕之「悪いな。。。」

 

おに「優香とデートしてるんだから邪魔すんなよ笑 どうした?」

 

 

 

その瞬間。

 

 

 

 

 

俺の世界は止まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

裕之「俺。白血病になったらしい」

 

おに「は?」

 

裕之は俺より2回りくらい身体が大きく
体重も3桁台の巨人だった。
健康の代名詞みたいな男だ。

信じられるわけがない。

色々話を聞いた。

 

年明けからすぐ入院。
治るかも全くわからない。
学校にもどこにもいけなくなる。

人前であそこまで泣いたことは一度もない。
そのあとどうやって帰ったのかも覚えてない。

 

年が明けて。
言った通りに裕之は入院した。

 

 

手術をしたり治療をしたり、家族以外で面会が許されたのは1ヶ月後だった。

 

 

久しぶりに会えるなー

 

 

 

まだこれくらいの感情だった。

 

 

 

 

 

そんな気持ちで病室へ。

 

 

 

 

 

そこにいたのは。

 

 

身体に7本の針が刺さったまま
髪は全て抜け落ち
ガリガリになって
今にも息絶えそうな裕之の姿だった。

 

「お前、まじかよ。。」

 

 

1ヶ月で人はここまで変わるのか。

 

生まれて初めて。
目の前で人が死に向かっていると感じた。

それも、どんな時も俺を支え続けてくれた親友だった。

 

裕之「口内炎が酷くてさ、何も食べれないんだよね笑 1ヶ月で30キロ痩せたよ」

1番辛いのは裕之なのに
涙を止められなかった。

どんな言葉を言えばいいのか分からなかった。

 

 

その時。

 

 

裕之に、俺の人生を決める一言を言われる。

 

 

 

 

「お前はさ。○○になれよ。約束な。」

 

 

 

その言葉は、俺がこの先起業でもした時に発信したいと思う。
その約束を胸に、俺は生きてきた。

裕之との約束を、俺は果たした。

そして俺は、その約束を破った。

学校をサボって面会に通った。
特に面白い話があるわけでもない。

ただ朝から晩までモンスターハンターを2人でやるだけ。

おに「食べたいものないの?」

裕之「アイスの実」

おに「コンビニ行ってくるわ」

 

病院の1階。売店の近く。
並んでいたので少し座って待つ。

隣にいたオーラのある大人達。
おそらく暴力団なのだろう。
真剣に病気の話をしていた。

どんな人間も病には勝てない。

そんな現実を見ながら今できることを考えた。

 

 

 

裕之の為に楽しい空間を作りたい。

少しでも楽しい話を続けた。
そして治った未来の話をしていた。

 

おに「治ったらどこいきたいとかあんの?」

裕之「18歳になってさ。どっちかが免許取ったらさ。マグロ釣りに行こうぜ」

おに「当たり前だろ。俺がどこまでも運転してやるからさっさと治してくれ笑」

 

 

これが、裕之との最後の会話。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

にはならなかった。

 

 

 

 

 

彼は本当に強かった。

 

 

 

 

半年後に裕之は退院した。

 

 

 

 

 

白血病で亡くなっている方も沢山いる。
それくらい有名な病気なのも分かっていた。

それでも
裕之は生き残ってくれた。
病気に打ち勝ってくれた。

勿論、体力は恐ろしいくらい低下していて少し歩いたら暫く動けないレベルまで落ちていた。

それでもあいつは生きている。

 

 

そして。

 

 

 

18歳。

 

 

 

 

 

2人はお互いに免許をとり
相模湾で22キロのキハダマグロを釣り上げていた。

 

お互いの辛い時、幸せな時、すべてを共にしてきた親友。

それが裕之だ。

進路を決める時、裕之は言っていた。

裕之「人を助けられる仕事をしたいなー。」

おに「お前だからだな。頑張れよ。俺も○○になるから。」

こうして、お互いそれぞれの進路に進んだ。

 

 

 

【第三章】決別

 

高校卒業して地元に帰ってきた俺は

裕之ら地元の友人達と遊ぶようになっていた。

ninjaに乗って夜中はツーリングをしたり
車でドライブをしたり。

そんな俺を見て裕之は言った。

裕之「俺もninja買うわ」

3ヶ月後。

2人は色違いのninjaに乗り
毎日のように色々な所を走り回っていた。

 

 

その頃、俺は有子という女性と付き合っていた。

裕之には過去付き合った女性は全て紹介していたしよく彼女込みで遊びに行くこともあった。

ただ自分は、若さもあり別れを切り出すことも多々あった。
有子にも半年ほどで別れを告げた。

 

別れを告げた次の日、親父に殴られ、お袋には叱られた。

親父「お前あんなにいい子傷つけてんじゃねーぞ」

なんで知ってるんだ?
そう思ったがすぐに疑問は解決した。
有子が家に来て、親に色々相談したらしい。
そう言われても子供だった自分にとって鬱陶しさを覚えるだけだった。

裕之にも愚痴っていた。

おに「めんどくさいなー」

そのくらいにしか思ってなかったが
就活もあるからそんなに深く考えることもなくなっていた。

3ヶ月くらいが過ぎたある日、お袋に言われた言葉。

お袋「有子ちゃんに連絡くらいしたら?ちゃんと謝りなさい」

うるさいなと思いつつ連絡を入れた。

おに「ごめんな、今度飯でもいくか」

と。
3日後に飯に行く約束をした。
それを裕之に相談していた。

おに「正直もう好きじゃないんだよな。」

裕之「ふーん、いいんじゃない?」

3日後。

有子から連絡が来た。

「もう2度と連絡してくんな、ね。」

色々なSNSをブロックされていた。
自分は何がなんだか分からなかった。

 

だが、俺は就活が忙しすぎて全く気にしてなかった
そして裕之も大学の研究が忙しいらしく会えなくなっていた

これまで週に3.4日はツーリングに行ってた2人。
だが、ここから1年半で会ったのは2回。
その間に、約束だった仕事に就職を決めた。
あまり会わなくなってから1年半後。

 

 

 

 

社会人1年目。

 

 

 

 

 

 

研修中に、事件は起きた。

 

 

 

 

 

 

休憩時間にTwitterで魚釣りを調べて見ていた。
そこに見た事のある人物が映り込む。

(裕之じゃん笑 あいつ俺の知らない魚釣り用のアカウント持ってたのかよw)

そう思いながら色々見ていると。

 

 

 

 

 

有子と裕之のツーショット写真が。

 

 

 

え?

 

 

 

 

衝撃が走った。
そして。

 

since○○

 

 

この日は、一年半前。

あの日だ。

 

全てが繋がって
全てが壊れた気がした。

 

そういうことか。
俺だけ知らなかったのか。

 

 

 

恨みはなかった。

 

 

俺と裕之。

生きていることの尊さ、命の重み、周りの人の大切さを知っている裕之。

どう比べても俺みたいな人間より裕之の方が人を幸せにできる。

 

でも。

 

 

俺に隠さないといけなかったのか。


分かり合う事はできなかったのか。

 

互いの人生全てに関わっていくと思っていたのに。

 

 

この日から今日まで
裕之と会う事も話す事もないまま。

 

 

 

 

そんな裕之は

 

 

 

 

 

 

有子と結婚して沢山の子供に
恵まれ幸せに暮らしている。

 

惚れた女と親友。

どちらかを選ばなければならない状況で

裕之は惚れた女を選んだ。

親友だった男を完全に切ってまで彼女を大切にすると決めた。

 

その結果、本当の幸せを掴んだ。

 

流石、俺の親友だった男だ。

 

と。
今なら心からそう思える。

 

 

 

人それぞれ色々な人生を経験していると思う。
ただ俺は、振り返ると思い出と胸を張って言える人生を歩んできたと思う。

無駄なことはないと思って
日々過ごしていけばいい。

俺はみんなにそう伝えたい。

 

 

ここから恋愛編になります。

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